2007年12月04日02:41
やばい!?
脚本 中山あきら エピソード提供 朝は夢うつつ
里美「どうしよ。っていってもどうしようもないよね。あぁぁ。なんでこんなにさっぱり目がさえちゃってるんだろ・・・。あたし。寝ようよ。あたし。もう3時まわってるんだから。ああ。やばいよ。これ。やばいやばい。
このまま寝ないで明日会社行ったらたぶん、夜までもたないよね。だめだわ。こりゃ。やばい、通り越してヤバイスト?最上級?
こんなときに頼りになる友人を持って、私はほんとに幸せ者だよ。理佳ぁ~。『明日のこと考えたらまるで眠れないよぉ。どうしたらいい?りかぁ~たーすーけーてー』と。送信!あは。あはは。あははは。あたし、どうかしてるかな。起きてるわけ無いよね。普通の社会人がこんな時間に。やばいかも。っていうか、ヤバイ、以外の単語がでてこないよぉ・・・・。
もう4時ね。もう寝たら会社いけないわよね。残念ね。あたし。覚悟決めてきてることにしよう。ふう
あれ?これゆめかな。結構外、明るいんじゃない?なんか起きてたつもりで夢?夢ってことは寝た?寝たってことは起きなくちゃいけない?起きる?え?ええ?えええ?何時よ!は、八時?ヤバイ!やっちゃった・・・。
課長「あのさ。前から言ってるんだけど、やっぱ後輩とかの手前、恥ずかしくないの?君ら二人ともどっちかって言うと注意する側の先輩、ってヤツでしょ。先輩。ね。二人とも遅刻多すぎ。なんでもう15分が何とかならないかな・・・。もうちょっと気合入れて。気合。」
信二・里美「すいません・・・。」
課長「ほんと。同期だからって、一緒に遅刻にするなよ。ったく。
信二・里美「すいません・・・。」
課長「この際さぁ、山本君と杉浦さん、二人で一緒に寝ていただいてもいいですから、明日は遅刻しないようにしてくれる?モーニングコールをお互いにする、とか。責任問題になっちゃうんだよ。ここまで頻繁に遅刻されると・・・。嫌味を言われる身にもなってくれ!!はい!もういいから仕事して!」
信二「課長、マジやばかったよね・・・」
里美「だって冬の朝に遅刻しないように起きられるわけ無いじゃん。でも信二君も遅刻でよかった。」
信二「よかった、って・・・。」
里美「だって、一人で叱られるの嫌だもん。あ、課長のネクタイに歯磨き粉ついてなかった?」
信二「おお。気づいてた?あれ、ヤバイよね。かなり。」
里美「どうしてもアソコにめがいっちゃって噴出しそうだったのこらえるの必死・・・。」
信二「あとさぁ、左側の髪だけ立ってなかった?」
里美「ああ、あれ?多分なんだかんだで課長もかなりぎりぎりまで寝てたと思う。あれ、寝癖取れてないんじゃん」
信二「やっぱり。結構キテルよね。」
里美「うん。やばい感じ」
信二「うん。やばい感じ」
里美「で、何で眠れなかったの?」
信二「うん。実はさぁ。今日の夜、人に会う約束があってさぁ。」
里美「へぇ。で、緊張して眠れなかったの?」
信二「あはは。実はそうです。」
里美「あはは・・・。緊張、ね・・・。」
信二「里美ちゃんは?」
里美「ちょっとね。」
信二「ちょっとって。まじめに答えたのに・・・。」
里美「ま、いいじゃない」
信二「実はデート?」
里美「いいの!」
理佳「里美、夜中のメール、何時よ。あれ。」
里美「あはは。緊張して・・・。」
理佳「大丈夫よ。私から見れば付き合ってないほうがおかしいんだから。あんた達。で、ばれてない?」
里美「なんか、緊張してるみたい。それが原因で眠れなくて遅刻したらしいよ。」
理佳「あんたも一緒ジャン。ま、里美がくることは予定通り言ってないからな」
里美「うん。さんきゅ。」
課長「おまえさぁ、会社は遅刻してくるのに合コンには遅刻できない、って、仕事する気があるのか?」
信二「合コンじゃないっすよ。今日は。ヤバイんすよ。」
課長「ま、いいか。じゃ、絶対明日は遅刻するなよ。いい子ゲットしても朝だけは遅れるな!」
信二「ふぁーい」
理佳「信二くーん!こっちこっち」
信二「あ、どーも。あれ?まだ少ないんだね。」
理佳「うん。まだみたいね」
信二「課長がさぁ、残業って言いそうで、とっとと抜けてきた。」
理佳「いいの?大丈夫?遅刻、有名になってるよ?」
信二「いいのいいの。毎回理由が違うから。今回は特別だし」
里美「おまたせ!」
理佳「はいはーい。まってたわよ」
信二「あれ?あれあれ?なんで?里美ちゃん?なんで?」
理佳「あたしの友達と飲む、って言ったでしょ」
信二「たしかに・・・。」
理佳「だから、里美。」
信二「なーんだ。」
里美「なーんだ、とは失礼でござる。」
信二「そうでもござらぬ。しかし今さらなミニ同期会でござるな。」
理佳「そうだねぇ。で、あたし、用事があるから帰るんだな。」
信二「は?え?なんで?」
理佳「里美が信二君とお話したいって言えなくてね。ちょっと騙しギミに誘ったのね。」信二「はぁ。は、な、し、ですか。」
理佳「あとはよろしくぅ~。じゃね!」
信二「あのさ、今思ったんだけど。もしかして、遅刻の理由、俺と大して変わらない?感じだったりする?んだよね・・・。」
里美「そういうことになるかなぁ。あはは。人と会うのに緊張いたしまして・・・。」
信二「俺と会うのに、緊張、ね。で、話って・・・。」
里美「信二君も薄々感じていただいている通り、かなぁ・・・。信二君、私の気持ち、気づいてる、よね。」
信二「ま、気づいている、といえば随分前から気づいてはいたけど。結構ヤバイ感じ?なんだ。今?」
里美「うん。眠れないぐらいやばいかな・・・。」
信二「冬だしね」
里美「そう。冬だしね」
信二「ヤバイと思ってた。でも彼氏、いると思ってたけど。」
里美「うん。実際いたんだよね。わたし。」
信二「でも勘違いじゃなかったんだ。里美ちゃんの気持ち。」
里美「うん。信二君が気になるようになって別れちゃった」
信二「なーんだ。じゃ、おいらと一緒ジャン。」
里美「じゃ、信二君も少しはヤバイ感じなんだ」
信二「朝、起きれないぐらいやばい、かな。いや。”結構”ヤバイ感じだった、かな。一時期。結局なんだかんだで彼女とは別れちゃったし。あ、里美のせいじゃないよ。勝手にネ。」
里美「信二君、今はどうなのかな。もうヤバクないの?」
信二「相変わらずヤバイでしょ。おなじ職場だし。同期だし。仲間だし。」
里美「かすって答えるよね・・・。いつも。」
信二「かすってる、か。」
里美「質問かえよっと。ね。信二君、明日、遅刻しないで会社にいける自信、ある?」
信二「その質問、かなりヤバイ感じだね。
里美「結構緊張してる。」
信二「ぶっちゃけ、すでにないな。朝までかかりそうだし。この話題。」
里美「それって、オッケーってこと?」
信二「やっぱりやばいかなぁ」
里美「うん。かなりやばいかも!」
信二「でもやばい方向でいこうと思ってる僕はやばいかなぁ」
里美「きっとやばいわよ」
里美「わぁ!!!」
信二「え?あ、朝だね・・・。いま何時???」
里美「は、8時・・・。」
信二・里美「や、やばい!」



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